本年度は、京都府との共同研究を開始した。これによりイベント情報のXML標準仕様(案)を策定し、利用者から意見を得るため、各種プロトタイプシステムを構築した。主要な検討結果は以下の通りである。 【イベントXML規定策定】京都府広報課のご協力を得て、フィールドリサーチを実施し、京都府が扱うイベント情報のデータ形式、内容を精査した。その結果、12通りほどのパタンに集約できることを明確化した。具体的には、イベント情報のなかで、管理情報はNewsMLの管理情報を利用して、イベント詳細情報は、NewsMLのDataComponentの下に独自のタグ仕様を策定した。それにより、携帯電話からイベント情報を参照したり、メールで情報をもらうプロトタイプシステムを開発した。また、この仕様に基いて、すでに3年以上の実績を有する毎日新聞社・京都支局・イベント情報公開システムを更改すべく、準備を進めた。 【携帯版NewsMLエディタ】新聞記事の作成を、記者ならば「いつでもどこでも」作成可能とするため、携帯電話から利用できる記事の作成・修正システムを開発した。これによりFOMAを用いれば、記事を修正するのみではなく、撮影した写真を本社に送り込むことも可能である。 尚、これらプロトタイプは、3月17・18日、京都府パルスプラザで開催された京都府国際ケータイフォーラムにおいて、ブースを作成して、展示・実演を行った。この様子は、毎日新聞社から取材を受け、記事は3月19日付け毎日新聞京都面に掲載されている。
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