研究課題
本年度は、自治体・新聞社との連携によるシステム開発を中心として研究を進めた。1.京都府との連携京都府との共同研究契約に基づき、京都府庁内のイベント情報、広報情報流通のワンストップ化を目指したシステムを開発した。3種類のイベント情報をXMLによりデータベース化し、各種ホームページの自動生成、PDF文書の自動生成を行なうシステムを開発した。現在、京都府広報課、一部部局でテストラン中である。XSLT等により記述されシステム規模は約2万行。維持管理の問題から、そのまま京都府内の実用システムとはできないが、本システムを基盤として、平成17年度に京都府は予算化・業者発注を行なう予定であり(府議会提案済)、本研究成果を反映させたい。2.京都新聞社との連携本研究の大きな目的であるNewsMLによるイベント情収集・流通の手段として、3G携帯電話から利用できる新聞記事エディタを開発した。FOMAのiアプリで動作するものである。フィージビリティスタディのため、京都新聞社に利用をお願いした結果、取材記事が京都新聞社ホームページに掲載された。フィージビリティスタディの結果、搭載した画像データの再送信機能が有効に働くことを確認した。ただし、3G携帯ではローマ字漢字変換に新聞記事用としては限界があり、むしろ緊急取材対応に適することが明らかとなった。3年間の基盤研究期間が終了したが、2万行にもおよぶイベント情報収集発進システム、携帯版のNewsMLエディタ等、今後の資産として重要なソフトウエアパッケージ群を得た。平成17年度は、京都府庁から新聞社へのイベント情報配信実験を行なうことをすでに京都府の内諾を得ている。一方、新聞記事の国際標準NewsMLにより広報情報を配布している自治体は山梨県以外にも数県がアナウンスしているが、本研究のような詳細なイベント情報の発信を狙いとしているところは現在のところ存在しない。更なる標準化推進に、今度とも、自治体、新聞社との連携を進めたい。
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情報処理学会研究報告,2005-IS-91
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