研究課題/領域番号 |
14580467
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
鈴木 久敏 筑波大学, 社会工学系, 教授 (10108219)
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研究分担者 |
吉武 博通 筑波大学, 社会工学系, 教授 (80361301)
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キーワード | 病院経営 / 適正配置 / 適正規模 / 病院選択行動 / 病院の魅力 / アクセサビリティ / ハフモデル(重力モデル) / Voronoi分割 |
研究概要 |
病院経営に関する従来からの定説は、(1)たくさんの診療科を揃え、設備が整った大規模病院ほど、患者の評価は高くなる (2)したがって、大病院ほど患者を集めやすく、病院経営が安定する というものであった。このため、各病院はそれぞれ自己完結型の大病院を目指してきた。 このような発想には、競合する近隣病院の影響、患者の病院へのアクセサビリティ(通院や入院の便利性)、診療科の差異等が全く考慮されていない。包括医療制度の下では、各病院はマーケティング的発想を取り入れ、病院の魅力を構成する要因を的確に捉え、病院経営に反映させねばならない。本研究は、(1)横須賀-三浦の第2次医療圏に位置する大規模病院の患者動向の調査、(2)患者の病院選択行動の解明とモデル構築、(3)診療科の差異が患者の受診活動に与える影響、(4)開設診療科と病院の魅力度、(5)患者の病院選択行動に基づく病院の適正配置等を研究し、病院経営のあるべき姿を求めるものである。 本年度は、前年度に引き続き、横須賀-三浦の第2次医療圏及び隣接する横浜市南部地域に存在する国家公務員共済組合傘下の旧令病院の3病院について、年間の外来・入院患者の全データを診療科別に収集し、その分析を行った。また、これらと比較するため、同じ国家公務員共済組合傘下の東京都内にある中目黒病院についても外来・入院患者のデータを収集・入力し、横須賀-三浦地区の3病院と比較分析を行った。これらのデータ収集には国家公務員共済組合病院部の松岡博次長の協力を得た。さらに、Voronoi分割の有効性を確認するため、筑波大学付属病院・松井陽教授と国土技術政策総合研究所・石井儀光研究員の協力を得て、茨城県における大規模病院の位置・担当医師数のデータから、不足しがちな夜間時における小児科医師を、少数の拠点病院に集約する拠点病院方式の効果を検討した。
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