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2003 年度 実績報告書

情報通信技術の高度化と金融の市場構造システム変化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14580471
研究機関東京大学

研究代表者

藤井 眞理子  東京大学, 先端経済工学研究センター, 教授 (90323550)

研究分担者 板倉 宏昭  香川大学, 経済学部, 助教授 (80335835)
キーワード産業連関表 / アウトソーシング
研究概要

1 金融サービス業における情報処理構造についての産業連関表による分析
平成14年度に作成した部門を再統合、再分割するツールを用いて産業連関基本表(1995年)と延長表(1996〜99年)から、金融業における投入構造の変化の分析を目的とした42部門表を作成した。42部門表は、情報関連部門及び金融部門を詳細化し、他部門を再集計して簡略化したものである。
分析の結果、金融業のIT投入比率は全産業の中で最も大きい部類に属しており、情報産業とも密接な関連を有していること、また、金融システムの困難が継続した1990年代後半においても金融部門におけるIT関連投入は低下せず、むしろ、情報関連の一部の投入で伸びを示している部門もあることなどが分かった。こうした動向は、近年の金融業におけるアウトソーシングの進展とも関連していることが考えられる。
現在、1985年まで遡及して同様の分析を進めているほか、民間金融と公的金融の細分化についても推計の基礎となる財務諸表の集計を行っている。
2 金融サービス部門における情報処理系列およびオンライン金融取引に関するデータの調査
銀行の情報システム担当者を対象としてインタビューを実施した。調査内容は、情報システム体制やこれに関連するアウトソーシングの動向、インターネット金融事業の動向、ITによる業務収益の影響、情報システムの投資動向などである。また、各種の統計資料に基づいて、システム経費、システム要員、アウトソーシング、資金量、業務収益などの変化を金融業の業態別に集計し、金融サービス部門における情報処理やアウトソーシングのあり方と効率性などの関係についての分析を進めている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 藤井眞理子, 鷲崎早雄: "IT高度化と金融業における投入構造の変化"AEE Discussion Paper Series. #03-09. 1-19 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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