研究課題/領域番号 |
14580482
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会システム工学
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研究機関 | 岩手県立大学 |
研究代表者 |
古川 浩一 岩手県立大学, 総合政策学部, 教授 (20016455)
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研究分担者 |
渡辺 隆裕 首都大学東京, 都市教養学部, 教授 (70220895)
今井 潤一 東北大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (10293078)
小井田 伸雄 岩手県立大学, 総合政策学部, 講師 (30363724)
FURUKAWA Koichi Iwate Prefectural University, Faculty of Policy Studies, Professor (20016455)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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キーワード | リスク評価 / リアル・オプション / ゲーム理論 / 事業評価 / 最適投資戦略 |
研究概要 |
本研究の目的は、事業評価における意思決定手法として注目されているリアル・オプションに、企業間の競合を考慮するためにゲーム理論を融合させて、事業価値を評価する手法を開発することであった。さらに、本研究では理論的・記述的な描写に留まることなく、実践的で工学的な観点から、企業が投資の意思決定をする際に現実に利用可能な評価手法を開発することを目標とした。 まず研究の第1段階として、2企業・2期間による投資競争モデルを構築し、需要が不確実な状況下において、各企業の最適な投資のタイミングについて分析し、2企業のあらゆる均衡戦略が投資費用をパラメータとして特徴づけられることを示した。各時点での意思決定の順序に関しては、同時意思決定、交互意思決定それぞれのケースが分析された。それらの主たる成果は、 1.「戦略的思考を取り入れたリアル・オプション 離散2時点モデルによる分析-」 2."A Two-stage Investment Game in Real Option Analysis" にまとめられ、現在最終版が査読審査中である。これらの研究では、従来のリアル・オプション・アプローチやゲーム理論では現れることのなかった新しい状況(柔軟性の罠)が生まれ得ることが具体的に示されている。 続く、研究の第2段階として、より現実的な想定として多期間モデルによる分析が開始され 3."A Multi-stage Investment Game in Real Option Analysis" のワーキングペーパーが作成された。今後は、連続モデルとの比較など、多期間のモデルの分析を詳細に行い、より現実に即した評価モデルを構築するとともに、実際の意思決定に利用できるソフトウェアの開発も予定している。
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