| 研究概要 |
本研究では「フィールドデータのための統計的解析」を研究目的とした.そしてフィールドデータの特徴を考慮した統計的解析方法を検討してきた.平成16年度は少数データに基づく信頼性データ解析と推定問題を引き続き行うとともにPOSデータに代表されるマーケティング分野における大量データの統計的扱い方についても言及した.
統計解析を行う際に問題となるのが少数データによる解析.信頼性解析であれば複数の故障モードを持つ寿命データの解析である,さらに少数データであるばかりでなく故障状況が使用環境に依存する問題がある.使用温度などが使用環境が異なる条件での推定問題に対して,今回は少数データに基づく加速寿命試験による推定問題に関してWeibull分布を仮定した研究を行った.
一方大量データの統計的扱い方については,顧客との長期的な関係を重視したCRM(Customer Relationship Management)の実現に向けたデータの分析と活用方法について昨年度に引き続き検討した.実際に企業あるいは飲食店舗のデータを基に,顧客満足度および販売促進活動に関して統計的に検討し,マーケティングにおける顧客ロイヤルティの分析を行った.そして,この一連の検討手順を小売店舗のマーケティング戦略における意思決定支援のための方法論として提案した.
さらに今年度は,フードサービス業界を例にしてマーケティングにおけるナレッジマネジメントに関して今までの研究をまとめた.
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