研究概要 |
本年度は、IT強震計を用いた草の根型地震防災情報システムの実現を目指して,IT強震計のプロトタイプの試作に着手し以下を実施した。 (1)市販の比較的安価な加速度計の調査 メンテナンスフリーで安価な加速度センサの調査を実施した。 (2)市販の比較的安価なADモジュールの調査 市販の比較的安価なADモジュールの中から、(1)の加速度計を接続可能で、AD変換データをRS232C出力するものを調査した。さらに、東京ガスがSIセンサーとして採用している新SIセンサーについて,実際に購入し、性能ならびに機能を調査した。 (3)マイクロサーバの調査 メンテナンスフリーで安価なサーバ(マイクロサーバ)を調査し,実際に購入して,その利用可能性を調査した。 (4)IT強震計プロトタイプのソフトウエアの開発 波形データの連続収集機能、トリガー検出機能,周波数分析機能などのIT強震計に備えるべきソフトウェアの開発をはじめた。また、マイクロサーバにWebインターフェースを実現するhttpdサーバの実装を試みた。 なお、今回のプロトタイプ開発では、ある程度のソフトウエア開発が可能なマイクロサーバを選定している。 以上により、プロトタイプ開発の目処がついたことから、次年度には,センターサーバ機能について研究を進める。
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