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2003 年度 実績報告書

初期スプライシング構成因子の構造生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14580620
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

武藤 裕  独立行政法人理化学研究所, 標識技術高度化研究チーム, チームリーダー (30192769)

キーワードU2AF / U2 snRNP / SAP155 / p14 / SURPドメイン / SF4 / SF3a 120K / NMR
研究概要

スプライシングの反応では、まず5'スプライシング部位へのU1 snRNPの結合が、起こり、3'スプライシング部位へのU2AF蛋白質への結合が起こる。U2AF蛋白質は、SF1蛋白質と結合しており、SF1は、最初branch部位に結合しているが、U2 snRNPが、その後この部位に結合して移り変わる。本年度は、このスプライシング反応で働く蛋白質について、重要なドメインについて構造生物学的な解析を行っていった。
1.SURPドメインは、U2 snRNPの構成成分であるSF3a 120K蛋白質やSF4蛋白質などにあらわれるドメインであり、いまだにその構造が解かれていない。本研究では、SF4蛋白質にあらわれるふたつのSURPドメインについて構造解析を行い、このドメインがαヘリックスから構成されるドメインであることを明らかにした。
2.U2 snRNPの構成成分であるp14蛋白質は、SF1の後に、branch部位を認識する蛋白質として知られているが、この蛋白質が、やはりU2 snRNPの構成成分であるSAP155蛋白質の中のアミノ酸50残基程度で構成されるに強く結合することを明らかにした。この部分とp14は、複合体にすると安定に存在するが、この部分がないとp14蛋白質は、不安定である。P14蛋白質について、13C,15N安定同位体標識を行った試料を作成し、SAP155のフラグメントと複合体を作らせてNMR測定を行ったところ、良好なスペクトルが得られ、p14が構造的にも、SAP155と結合し、安定化していることが明らかになった。現在は、NMR法を用いて複合体の構造解析を進めている。
3.さらに、U2AF65蛋白質のRBD3ドメインが、SAP155の中で、p14とSAP155の結合部位のN末端部分にあらわれる領域に、結合することを示唆する実験結果を得た。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yutaka Muto^<1, 2, 7>, Daniel Krummel^<17>Chris Oubridge^1, David Neuhaus^1, Kiyoshi Nagai: "The structure and biochemical properties of the human spliceosomal protein U1C"J.Mol.Biology. In press. (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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