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2004 年度 実績報告書

免疫電顕法を用いた小胞体-ゴルジ体間輸送装置の3次元的解析

研究課題

研究課題/領域番号 14580704
研究機関長浜バイオ大学

研究代表者

山本 章嗣  長浜バイオ大学, バイオサイエンス学部, 教授 (30174775)

研究分担者 柾木 龍一  関西医科大学, 医学部, 講師 (70140283)
キーワード3次元免疫電子顕微鏡法 / 小胞体 / ゴルジ体 / 小胞輸送 / 精子細胞 / GM130 / ミクロソーム型アルデヒド脱水素酵素 / p125
研究概要

小胞体で合成された新生タンパク質は、小胞輸送によってそれが機能すべき目的地に運ばれる.小胞体からゴルジ体への輸送は、新生タンパク質の輸送の最初のステップとして、全ての小胞輸送系において極めて重要な位置を占めている.本研究では、小胞体ーゴルジ体間輸送の分子機構を明らかにすることを目的として、この輸送システムの3次元的構造を免疫電顕法を用いて解析することを試みた。そのため、細胞の包埋前に金コロイド・銀増感法を用いて、通常より厚い切片(〜250nm)を作製し、傾斜装置により立体写真の撮影、あるいは電顕トモグラフィーを行った。
1.精子細胞のゴルジ体の立体観察。ゴルジ期の精子細胞にはゴルジ体がよく発達してアクロソームの形成に関与する。ラット精巣を用いて、シスゴルジ体タンパク質のGM130を金コロイド・銀増感法を用いて検出し、250nm厚の切片を125kVの加速電圧で観察し電顕トモグラフィーを行った。その結果、精子細胞のシスゴルジ膜の細胞質面にGM130が局在することが明瞭に示された.
2.輸送小胞形成と小胞体膜タンパク質の残留機構。ミクロソーム型アルデヒド脱水素酵素の小胞体局在化シグナルはそのC末端35アミノ酸残基に存在する。このアミノ酸配列をC末にもつGFPを作製し(Masaki, Kameyama, Yamamoto. J.Biochem.134,415-426,2003)、COS細胞に発現させることによって、小胞体から輸送小胞が形成される際に、このキメラタンパク質が輸送小胞から排除され、小胞体に留まることを金コロイド・銀増感法による免疫電子顕微鏡法を用いて明らかにした.
3.輸送小胞形成に関与する新規タンパク質.Sec23と結合する新規タンパク質p125を見いだし、それが小胞体のexit siteに局在して、輸送小胞形成に働いていることを示した(東京薬科大学、生命科学部、多賀谷教授との共同研究)

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2005 2004 2003

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] p125 is localized in endoplasmic reticulum exit sites and involved in their organization2005

    • 著者名/発表者名
      Shimoi W
    • 雑誌名

      J.Biol.Chem. (印刷中)

  • [雑誌論文] Dynamics of Golgi matrix proteins after a block of ER to Golgi transport.2004

    • 著者名/発表者名
      Yoshimura S
    • 雑誌名

      J.Biochem. 135

      ページ: 201-216

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Accumulation of type IV collagen in dilated endoplasmic reticulum leads to apoptosis in Hsp47-knockout mouse embryos through the induction of CHOP.2004

    • 著者名/発表者名
      Marutani T
    • 雑誌名

      J.Cell Sci. 117

      ページ: 5913-5922

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Involvement of BNIP1 in apoptosis and endoplasmic reticulum membrane fusion2004

    • 著者名/発表者名
      Nakajima k
    • 雑誌名

      EMBO J. 23

      ページ: 3216-3226

  • [雑誌論文] Post-translational targeting of a tail-anchored green fluorescent protein to the endoplasmic reticulum.2003

    • 著者名/発表者名
      Masaki R
    • 雑誌名

      J.Biochem. 134

      ページ: 415-426

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] SVIP is a novel vCP/p97-interacting protein whose expression causes cell vacuolation.2003

    • 著者名/発表者名
      Nagahama M
    • 雑誌名

      Mol.Biol.Cell. 14

      ページ: 262-273

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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