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2002 年度 実績報告書

ポリグルタミン病の変異蛋白質分解に関する分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 14580724
研究機関新潟大学

研究代表者

山田 光則  新潟大学, 脳研究所, 助教授 (30240039)

研究分担者 高橋 均  新潟大学, 脳研究所, 教授 (90206839)
キーワードポリグルタミン / マウス / 下オリーブ核肥大 / 遺伝子発現
研究概要

1 下オリーブ核肥大反応の実験的作成(山田、高橋):C57BL正常マウス(生後15週)20匹を対象として片側下オリーブ核肥大の実験的作成を行った。ケタラールによる深麻酔下にマウスの後頭部を正中で皮切後、バイポーラ凝固装置(AESCULAP社)で止血しつつ後頭部の筋を剥離し、後頭骨左側半分を露出した。歯科用ドリル(モリタ製作所)で後頭骨に径約2mmの小孔を開け、バイポーラ凝固装置で左小脳深部(小脳核)を凝固した。術野を消毒後、皮膚を縫合し、マウスをマウス用ケージ内で自由行動にて飼育した。手術による神経症状は認められなかった。
2 核酸抽出と発現遺伝子解析用試料の作製(山田):手術4週後、麻酔薬の過剰投与によってマウスを安楽死させ、脳を摘出した。実体顕微鏡(OLYMPUS社)下に延髄を切り出し、正中断にて下オリーブ核肥大側と対側の2種の試料を収集した。各試料からtotal RNA(ISOGEN使用、Nippon Gene社)を抽出、RNeasy mini kit(QIAGEN社)を用いてtotal RNAを精製した。T7-(dT)24 Primerを用い逆転写反応でdouble strand cDNAを作製し、精製後、BioArray HighYield RNA Transcript Labeling Kit(ENZO社)を用いてビオチン標識cRNAを作製した。
3 発現遺伝子解析(山田、高橋):ビオチン標識cRNAを断片化した後、マウス遺伝子発現解析用プローブアレイ(GeneChip、Affymetrix社)にハイブリダイズした。ストレプトアビジンーフィコエリスリンを反応させた後、GeneChip核酸解析システム(Affymetrix社)を用いて発現遺伝子を解析中である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Yamada M.: "Involvement of lysosomes in the pathogenesis of CAG-repeat diseases"Annals of Neurology. 52. 498-503 (2002)

  • [文献書誌] Yamada M.: "Oligodendrocytic polyglutamine pathology in dentatorubral-pallidoluysian atrophy"Annals of Neurology. 52. 670-674 (2002)

  • [文献書誌] Ishikawa A.: "Dementia and delirium in four patients with Machado-Joseph disease"Archives of Neurology. 59. 1084-1088 (2002)

  • [文献書誌] Yamada M.: "Genotype-phenotype correlation in CAG-repeat diseases"Neuropathology. 22. 317-322 (2002)

  • [文献書誌] 山田 光則: "ポリグルタミンの病理学"神経研究の進歩. 46・5. 627-636 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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