研究課題/領域番号 |
14580751
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研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
澤田 浩秀 藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 助手 (30247663)
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研究分担者 |
石黒 啓司 藤田保健衛生大学, 疾患モデル教育研究センター, 助教授 (20211039)
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キーワード | ADAM遺伝子 / 膜1貫通型 / メタロプロテアーゼ / トランスジェニックマウス / 喘息 / 連鎖解析 |
研究概要 |
本研究は我々のグループが新規に単離、解析した膜1回貫通型メタロプロテアーゼ、ADAM33の機能解析を行い、生理的な機能を明らかにすることにある。そのために、細胞生物学的な応用を考えて、ADAM33遺伝子の高発現遺伝子導入マウス(トランスジェニックマウス)の作製を進めてきた。導入コンストラクトは、サイトメガロウイルスの最小単位プロモーターにloxP配列で挟まれたクロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ(CAT)があり(PCMV/lox/CAT/lox/PAvector)、その下流にADAM33遺伝子を構築した。この遺伝子を1本鎖に切断して、マウス導入遺伝子を作製した。ADAM33遺伝子cDNA(2.8Kb)の構築した遺伝子をマウスの受精卵に注入して遺伝子導入マウスの作製を行った。5回の注入で合計103匹のマウスが生まれた。これらのマウスの尾からゲノムDNAを抽出し、遺伝子型をサザンブロット法で解析したことろ3匹がADAM33遺伝子陽性で、かつCAT遺伝子陽性であった。その3匹を野生型のマウスを交配して継代を行っているが、そのうちの1匹は不妊で子孫を得ることが不可能であった。他の2匹は子孫を得ることが出来、そのうち1匹ずつを用いて発現量を確認するためにCAT蛋白質に対するEIA法を行ったところ2匹ともに遺伝子は継代できていなかった。そこで、再度同一の実験を行い5匹のADAM33遺伝子とCAT遺伝子導入マウスを得ることができた。 ADAM33はアイスランド人約30万人の遺伝子連鎖解析から、喘息の原因遺伝子と考えられており今後の研究が興味深い。
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