1.ASPTの構造と機能の解明 ASPTの解析から以下の構造と機能に関する知見を得た。 [1]ASPTは751のアミノ酸で構成されており12回膜貫通型の構造を示す。 [2]分子内にH^+/ Sugar transport motifやProline-rich regions、 Leucine zipper motifを持つ。 [3]生体内で脳にのみ特異的な発現を示す。 [4]細胞外環境の酸性化に伴い本遺伝子のVMSにおける発現が有意に高まる。 2.CIN85のモノユビキチン化とEGF受容体の分解 レセプターチロシンキナーゼの情報伝達に関与するアダプター蛋白質であるCIN85のユビキチン化の解析からEGF受容体の分解について以下の知見を得た。 [1]CIN85はEGF刺激によってCb1を介してmonoubiquitination(モノユビキチン化)される。 [2]CIN85のモノユビキチン化はCb1のRING finger domainとCIN85のカルボキシル末端とで行われる。 [3]モノユビキチン化されたCIN85、polyubiquitination(ポリユビキチン化)されたEGF受容体、そしてCb1の複合体が一緒に分解過程へ移行する。
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