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2003 年度 実績報告書

GABAによる分泌促進及び活動電位発生のシミュレーションによる解析

研究課題

研究課題/領域番号 14580794
研究機関福岡大学

研究代表者

藤城 直二  福岡大学, 医学部, 助手 (30173420)

研究分担者 井上 真澄  産業医科大学, 医学部, 教授 (40223276)
キーワード副腎髄質細胞 / GABA / GABA_A受容体 / GAD / α_1サブユニット / βサブユニット
研究概要

これまでの研究により、副腎髄質からのカテコールアミン分泌にGABAが促進的に働くことと、その作用がGABA_A受容体を介することが明らかになった。しかし、このGABAが副腎髄質細胞由来なのか、それとも神経線維由来なのか不明である。そこでこの問題をイムノプロット法と免疫組織化学法により検討した。GABAの合成酵素であるglutamatedecarboxylase (GAD)に対する抗体は、ラット脳のホモジネートのイムノプロットでは65と67kDaの蛋白を認識したが、ラット副腎髄質のホモジネートでは認識しなかった。しかし抗GAD抗体を用いた副腎の免疫組織化学では、副腎皮質細胞は染まらなく髄質細胞のみが染まった。GABAが副腎髄質細胞に存在するのであれば、GABAを分泌顆粒に貯蔵するvesicular GABA transporter (VGAT)も髄質細胞に存在することが期待される。そこで、抗VGAT抗体を用いて副腎を免疫染色すると、GADの場合と同様に、皮質細胞は染まらずに髄質細胞のみが染まった。以上の結果は、副腎髄質においてGABAが髄質細胞からオータクリンまたはパラクリンとして分泌されていることを示唆する。次にGABA_A受容体の分布を抗α_1サブユニット抗体及びβサブユニット抗体を用いて調べた。抗α_1抗体では髄質細胞及び皮質細胞とも染色されなかったが、抗β抗体では皮質細胞は染色されず、髄質細胞のみが染色された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] M.Inoue: "InsP_3 receptor type 2 oscillatory and monophasic Ca^<2+> transients in rat adrenal chromaffin cells"Cell Calcium. 35. 59-70 (2004)

  • [文献書誌] N.Fujishiro: "Mechanisms for hypoxia detection in O_2-sensitive cells"Jpn J.Physiology. (in press).

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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