• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

タンパク質系ヒドロゲルの細胞増殖基材への応用

研究課題

研究課題/領域番号 14580814
研究機関信州大学

研究代表者

奈倉 正宣  信州大学, 繊維学部, 教授 (70021178)

研究分担者 阿部 康次  信州大学, 繊維学部, 教授 (00126658)
大越 豊  信州大学, 繊維学部, 助教授 (40185236)
寺本 彰  信州大学, 繊維学部, 助手 (40227525)
後藤 康夫  信州大学, 繊維学部, 助手 (60262698)
キーワード高分子量セリシン / ヒドロゲル / 膜 / 細胞増殖 / マウス繊維芽細胞
研究概要

本研究においては絹タンパク質の一つであるセリシンをタンパク質系ヒドロゲルの素材として用いてきた.
今年度は今までに得られた2種類の高分子量セリシン(一つは通常の繭を単に蒸留水にて圧力釜で100℃に保って抽出をして得たセリシン,もう一つはセリシンを99%以上含むセリシン蚕から同様な条件で抽出したセリシンである)のヒドロゲル膜を用い,細胞増殖性について検討を行なった.
細胞にはマウス繊維芽細胞L929を用いた.増殖数を定量化するために通常行われているMTT法とDNA法を用いたがセリシンタンパクの影響を受け定量化が困難である事が判明した.そこで,顕微鏡下で撮影した写真を用いて数を数える方法で定量化を行なった.コラーゲンをコートした対照試料に比べ,両者のセリシン膜とも増殖性が良好であり,特にセリシン蚕からのセリシンで顕著な増殖性を示すことが分かった.
上記の増殖性に優れたセリシン蚕から得た高分子量セリシンはヒドロゲルにするために水に浸漬する際,溶出量が多い事,抽出量が少ないと言う問題点がある.そこで,抽出条件を検討した結果,8M尿素水溶液中に浸漬し80℃で30分間攪拌することによりほぼ完全に溶解し,且つより高分子量のセリシンが得られる事が明らかとなった.尚,昨年得たセリシンの分子量は約270KDaであり,本年度に得たセリシンは約400KDaであった.
本年度得たセリシンを用いて細胞増殖性を検討する事が課題として残っている.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 図書 (1件)

  • [図書] ファイバー工学2005

    • 著者名/発表者名
      奈倉正宣, 三宅 肇
    • 総ページ数
      5
    • 出版者
      白井注芳,山浦和男

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi