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2003 年度 実績報告書

細胞の形態形成、接着、運動におよぼす定常磁場の効果

研究課題

研究課題/領域番号 14580818
研究機関大阪大学

研究代表者

東 照正  大阪大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (80116087)

研究分担者 竹内 徹也  大阪大学, 低温センター, 助手 (90260629)
松浦 成昭  大阪大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70190402)
キーワードヒト脳腫瘍膠芽細胞 / 定常磁場 / 磁場配向 / 遊走 / 細胞接着 / 細胞浸潤 / 細胞増殖 / 反磁性
研究概要

この基盤研究では、磁場配向の力が細胞の挙勲におよぼす効果を調べることを日指す。細胞の形態形成、接着、運動が磁場内外でどれくらい異なるかを測定する。過去に赤血球、血小板、精子、フィブリノーゲンなどで求めた細胞成分の異方的帯磁率を用いて、磁場配向が細胞機能に与える効果を定量的に見積もる。それを踏まえて、生体機能材料の開発に際しての、定常磁場の実用例を提示する。
以下の観察を、順次行うことを4年間の研究戦略とした。《運動その1》創面修復での細胞運動の観察。《運動その2》化学的走化因子の濃度勾配による運動能を、Boyden chamber assayで測定。基底膜ゲル内での浸潤能を、Matrigel chemoinvasion assayで測定。《接着》細胞外基質をコーティングしたシャーレを用いて、磁場内で培養後、接着した細胞を染色し、吸光度法で検討。
昨年度は、上述の接着、運動その1、その2の実験用に磁場内細胞培養システムを組み、温度条件など、システムの信頼性を確認し、本実験の準備を行った。
本年度は、《運動その1》の本実験を行った。一般の培養器内で、シャーレの底面に脳神経腫瘍細胞(YKG-1、T98G)を敷き詰めた。十字状に傷をつけて、細胞を部分的に排除した。細胞が遊走して、再びシャーレ底面の排除部分を覆う過程を、磁場の内外で、数時間追跡した。顕微鏡写真で、傷の修復面積を測定した。YKG-1の遊走スピードは磁場内で抑制された。T98Gは、逆に促進された。磁場の方向に依存するかどうかは、いまだ明らかではない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] R.EMURA et al.: "Analysis of anisotropic diamagnetic susceptibility of a bull sperm"Bioelectromagnetics. 24・5. 347-355 (2003)

  • [文献書誌] 東 照正(編者:上野照剛): "生体と電磁界"松野 寛(学会出版センター). 18 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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