研究課題/領域番号 |
14580836
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
牧野 公子 東京理科大学, 薬学部・製薬学科, 教授 (40147509)
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研究分担者 |
杣 源一郎 徳島文理大学, 健康科学研究所, 教授 (00158990)
寺田 弘 東京理科大学, 薬学部・製薬学科, 教授 (00035544)
大島 広行 東京理科大学, 薬学部・製薬学科, 教授 (60176873)
小島 周二 東京理科大学, 薬学部・製薬学科, 教授 (90119579)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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キーワード | 肺胞マクロファージ / PLGA / 粒子 / 貪食 / 結核菌 |
研究概要 |
1.PLGAミクロスフィアの調製 PLGAの分子量と組成を変化させて、粒子径2μmの単分散粒子を調製した。粒子の調製には膜乳化法を用いた。当初はスプレードライを用いて、PEG-PLGA粒子を調製する予定だったが、現有施設では回収率が低かったため膜乳化法に変更した。(担当:牧野・大島) 2.in vitroにおける薬物放出速度の検討 リファンピシン(抗結核薬)を含有するPLGA粒子を膜乳化法で調製し、PLGAの分子量と組成が薬物の放出速度に与える効果を検討した。リファンピシンの内包率はPLGAの分子量が低いほうが高かった。また薬物の放出速度は分子量5000、10000のPLGAを用いたときには初期バーストが見られたが、分子量20000のPLGAを用いた場合には初期バーストを抑えることができた。(担当:牧野・大島) 3.肺胞マクロファージとの相互作用の検討 2で調製した種々のPLGA粒子の肺胞マクロファージ(NR8383細胞)への取り込み率をリファンピシンの赤色を吸光度測定および顕微鏡観察から評価した。その結果、リファンピシンを水溶液で与えた場合に比べて、PLGA粒子に内包させて与えた場合には細胞内リファンピシン濃度が19倍高いことが確認された。すなわち、粒子に薬物を内包し、マクロファージの貪食能を積極的に利用することによって、細胞に高い効率で薬物を投与することができる事が確認された。また、PLGAの組成や分子量はマクロファージによる取り込み率に影響を与えなかった。(担当:杣・小島・寺田) 4.異なる粒子径を持つPLGA微粒子を調製した。肺胞マクロファージは2〜3μmの微粒子を効率よく取り込んだ。(担当:牧野・大島・杣・小島・寺田)
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