研究概要 |
1.平成15年度も、平成14年度に引き続き、少年非行・暴力・攻撃等に関する内外の関係図書や資料等を収集し、暴力行為等の問題行動に影響する要因の分析を行った。 2.これらの検討を踏まえて、中学校と高校を対象に調査研究を実施し、暴力や暴力者に対する中学生や高校生の見方を発達的に検討した。この調査研究の成果の一部は、「暴力行為等の問題行動に関する発達的研究(5)」(広島大学大学院教育学研究科紀要,2003)の論文として発表した。 3.さらに、中学校との連携・協力体制の下で、実践的な社会的スキル教育プログラムを開発し、担任教師に対する説明会や事前指導を入念に実施した後に、中学校の全学年・全クラスの生徒を対象に学級単位の社会的スキル教育を実践した。その成果の一部は、「中学校における学校規模の社会的スキル訓練」(広島大学大学院教育学研究科紀要,2003)の論文として発表した。 4.学校規模の社会的スキル教育を実践し、その効果を高めるためには、社会的スキル教育プログラムの内容を改善するだけでなく、児童生徒・担任教師・保護者等の関係者がどのような社会的スキル教育プログラムを必要としているかを知る必要がある。これらのニーズを調査し、「小,中学校教諭と中学生に対する社会的スキル教育のニーズ調査」(広島大学大学院教育学研究科紀要,2003)や「中学生の保護者を対象とした社会的スキル教育のニーズ調査」(広島大学大学院教育学研究科紀要,2003)の論文として発表した。
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