研究課題/領域番号 |
14594015
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
御輿 久美子 奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (20106503)
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研究分担者 |
赤松 万里 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (60081171)
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キーワード | アカデミック・ハラスメント / ハラスメント / 嫌がらせ / ガイドライン / 職場いびり / 職場環境 / 相談窓口 |
研究概要 |
平成14年度の実施したアンケート調査の結果は、平成16年5月、『アカデミック・ハラスメントの実態調査研究-大学および大学教員に対するアンケート調査結果報告書-』としてまとめ、平成16年5月15日大阪で、5月29日東京で、6月5日札幌で、NPOアカデミック・ハラスメントをなくすネットワークの主催で報告会を開催した(大阪は、大阪市立大学大学院創造都市研究科都市共生社会研究分野の共催)。また、この報告書の内容は、平成16年6月19日朝日新聞において「大学の4分の1『アカハラ』発生」との見出しで報道された。7月1日にはFM放送J-WAVEで取り上げられたほか、大阪大学、和歌山大学、熊本大学、徳島大学など11大学において講演をおこなった。 常勤の助教授・講師・助手に対するアンケート調査においては、(1)研究出張や学会参加のための出張が認められなかったことがある、(2)研究費の配分で不公平を感じたことがある、(3)研究能力が劣っている、つまらない研究をしているといわれたことがある、(4)研究に必要な機器や備品の使用を禁止されたことがある、(5)不在中に私物や専有の物品が無断で移動されていたことがある、(6)講義や実習の担当をはずされたことがある、(7)講義や実習の担当を増やされたことがある、(8)講義や教育研究指導に関して上司や同僚からクレームをつけられたことがある、(9)貶めるような噂が流されたことがある、(10)休暇を取得しにくい雰囲気がある、(11)電話があったときに居なかったなどの場合休んでいるとみなすと言われたことがある、(12)辞めろと言われたり望まない人事に応募するように迫られたことがあるの12項目のうち(1)、(2)、(5)、(6)、(7)、(9)、(10)および(12)の8項目については、女性の方が「ある」回答が有意に高かった。 また、これらの回答を基にして、アカデミック・ハラスメントの発生しやすい環境をあらわす「アカデミック・ハラスメント環境指数」を考案した。
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