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2002 年度 実績報告書

建築・都市計画分野でのジェンダー・エンパワーメントに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14594028
研究機関平安女学院大学

研究代表者

室崎 生子  平安女学院大学, 生活環境学部, 教授 (90089128)

研究分担者 上野 勝代  京都府立大学, 人間環境学部, 教授 (90046508)
中島 明子  和洋女子大学, 家政学部, 教授 (30113294)
吉村 恵  平安女学院大学, 生活環境学部, 助教授 (20227002)
小伊藤 亜希子  大阪市立大学, 生活科学部, 助教授 (90257840)
松尾 光洋  平安女学院大学, 生活環境学部, 助教授 (90249376)
キーワード女性 / 建築技術職 / 都道府県 / 昇格 / ジェンダーエンパワーメント
研究概要

男性中心に担われてきた住宅・建築・都市計両分野への女性の進出が進んできた。本研究は、この分野でのジェンダーエンパワーメントをはかるため、養成課程での実態把握と社会進出状況とから分析を試みる。養成課程では住居学科と建築系学科での女性比率を集計作業中である。社会進出状況については、本年度は自治体(都道府県)を対象にした。建築・都市計画分野における女性の進出状況の把握を人事課、建設関係部署へのアンケート調査により、また、具体的職場環境についてはヒアリングを実施した。都道府県における建築技術職の比率はわずか6.8%であった。多いところで東京都の13.4%から少ないところでは愛知県の1.7%と進出状況が少ない中でもその差がみられた。最近の新採用での女性技術職員比率は増加傾向にある。また、年齢別では30代で増えはじめ、20代では2割を超えている。大学での女性の比率の増加と男女雇用均等法との関連であろう。着実に女性の進出は進行している。しかし、昇給の実態を見ると男女の差は存在していることが確認され、育児との両立のため無理を強いられている実態もあることがわかった。
わが国を諸外国との比較でみるために、本年度は民主化政策の中で女性省を設けるなど女性政策を進める韓国の事情把握を海外調査により実施した。わが国との違いとしては住居学出身の建築家が少ないことであり、住居学はインテリア分野(室内建築技師)を担っている比率が高い。ヒアリングによればこれまでの女性の進出は祖母などの家庭保育により支えられていたが、民主化、女性政策の推進の中で保育園がつくられ、伝統的な家庭保育から施設保育に移行しているところである。入手したデータとの比較は作業中である。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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