研究課題/領域番号 |
14595003
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
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研究分担者 |
弘中 貞之 東京大学, 生産技術研究所, 教務職員 (80218859)
虫明 功臣 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (50011060)
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キーワード | 蒸発散 / 陸面スキーム / 可能蒸発 / 実蒸発 / 都市水文 |
研究概要 |
千葉の気象観測所タワー2地点の対象とし、水・エネルギー結合モデルによって算定された蒸発散量と、土壌水分と植生に関するパラメータを用いて可能蒸発散量から実際の蒸発散量を算定したものとを比較した。土壌熱フラックス、土壌温度及び土壌水分観測値を検証データとして比較した結果、水とエネルギーを同時に解く結合モデルは蒸発散量を妥当に算定することができることが判明した。一方、Richards式を用いて蒸発散量を算定する前者の手法は土壌の圧力データでしか検証を行うことができなかったが、この手法では蒸発散量の解が1つ以上存在することが判明した。つまり、Richards式を支配方程式として蒸発散量を計算する手法を用いると、いくつかの異なる結果がでてきてしまうこととなる。この問題を解決するために支配方程式を解く際に陸面モデルを用いた結果、観測結果に近い蒸発散量の算定を行うことができた。 一方、本研究では異なる植生や異なる土壌幅のスペクトル特性を調べるために多スペクトル画像を用いた室内実験も行ったこれらの実験結果は、現在リモートセンシング情報から適切な土地情報を分類する手法を開発するために用いられている。
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