研究概要 |
本年度の研究実施計画に従い,下記内容および役割分担の下に研究活動を実施した. ・海洋地球研究船「みらい」乗船観測(森が担当) マラッカ海峡からインド洋に掛けてのスマトラ島周辺海域においてドップラー・レーダーおよび雨滴粒径分布,短時間降雨強度等の連続観測を実施した.これに加えて1日4-8回のレーウィンゾンデ観測を実施し,スマトラ島沿岸海域からインド洋沖合にいたる降水活動の詳細について対流日周期変化を解像可能かつ多角的な現地観測データとして収集することができた. ・スマトラ島陸域観測(主として濱田が担当) 観測フロンティアのプロジェクト研究と共同し,海洋地球研究船「みらい」航海観測に同期したスマトラ島陸域2地点におけるレーウィンゾンデ観測(現地気象局委託観測を含む)を実施した.これにより内陸域および沿岸陸域における降水,高層風,熱力学的諸量を取得すると共に,既設の自動雨量計ネットワークによる広域気象データを収集することができた. ・自動気象観測ステーション(AWS)等の設置(主として森が担当) 気象学・気侯学的防災研究の観点から,スマトラ島南西沿岸部に位置するシベル島に自動気象観測ステーション(AWS)等を設置すべく,設置場所の選定および用地借用交渉,対官調整業務を実施した.この結果,現地気象局および地域行政府と協力の下に社会的要請(豪雨防災等)に応える準リアルタイム・データ交換を考慮した観測機材の設置を行ない,長期連続観測を開始することができた.
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