class Aタイプ遣伝子の機能解明 ペチュニアのCURLY LEAF相同遺伝子PhCLF1とPhCLF2がblind(b1)突然変異体の花のすべての器官と葉で発現していること、およびcDNA配列解析と交配実験の結果から、PhCLF1とPhCLF2がBL遺伝子ではないことを明らかにした。また、PhCLF1のイントロンにおける転移因子の挿入が、PhCLF1のalternative splicingの一因となっていることが示唆された。PhCLF1のcDNAをCaMV 35Sプロモーターと融合させて強発現させた形質転換タバコ植物体を作製したが、その表現型は野生型と変わらないことがわかった。今後はPhCLF遺伝子の発現をRNAiによって抑制した植物体を作製する。 class Bタイプ遣伝子の機能解明 class Bタイプ遺伝子PhCLF6とpMADS2の各cDNAを強発現させた形質転換ペチュニアを作成したところ、萼片から花弁へのホメオティックな変化が観察され、これらがclass Bホメオティック遺伝子の機能を持つことが示された。また、子房にも形態異常が見られた。酵母のthree-hybrid系を用いて、pMADS2遺伝子の産物が、class C遺伝子pMADS3、class E遺伝子FBP2の産物と三量体を形成することを明らかにした。 class Eタイプ遣伝子の機能解明 FBP2のcDNAを強発現させた形質転換ペチュニアを作成したところ、ホメオティックな変化は起こらなかったが花弁が折れ曲がったり花弁の外側にフィラメント状の器官が発生した。この植物体とpMADS3のcDNAを強発現させた植物体を交配したところ、pMADS3植物体で見られた花弁から雄蘂へのホメオティックな変化が強くなることがわかった。
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