研究課題/領域番号 |
14597014
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
非営利・共同組織
|
研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
川口 清史 立命館大学, 政策科学部, 教授 (40102157)
|
研究分担者 |
吉田 忠彦 近畿大学, 経営学部, 助教授 (20210700)
新川 達郎 同志社大学, 大学院・総合政策科学研究科, 教授 (30198410)
田尾 雅夫 京都大学, 経済学部, 教授 (40094403)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2003
|
キーワード | NPO / コミュニティ / マネジメント / 評価 / 高齢社会 / セルフヘルプ / パートナーシップ / ボランティア |
研究概要 |
<本研究の実施概要> 本研究においては定期的に研究会を実施し、毎回ゲストスピーカーからの話題提供を受け、討議を行った。 また、京都府内の特定非営利活動法人を対象に訪問調査を行った。この調査結果については現段階では調査票を回収してデータをまとめている最中であり、分析まで至っていない。本研究にかかる報告書の作成時には中間報告的な内容を作成し、掲載する予定である。さらに、京都府内に限らず、特徴的な活動を行っているいくつかのNPOを訪問し、ヒアリング等によりその団体が形成しているコミュニティの質の把握を行った。 <本研究で明らかにされた点> 第一にNPOは多様なコミュニティを形成しているということである。マッキーバーはコミュニティとアソシエーションを対比したが、本調査の結果よりコミュニティとNPOの関係性は一様ではなく、いくつかのタイプに分類できることが分かった。それは、おおまかには、(1)相互補完型、(2)コミュニティ優位型、(3)NPO優位型、(4)無関係である。しかしこうした相違がなぜ生まれるのか、どのように形成されるのかについてはは今後残された課題である。 第二にNPOにおけるマネジメントは企業のそれとは異なった課題を持っていることが明らかとなった。特に本研究において注目した点はNPOの評価である。NPOとは、団体のミッション(mission,使命)に沿った事業成果をあげることを目指し、そのために各種の資源を動員して事業活動を行う組織である。そのため、事業の成果基準は、企業のそれよりもあいまいであり、成果をどう定義して、どう評価するかを考えなくてはならない。具体的ないくつかの指標を考え、場合によっては実験的に実施し、その結果をまとめた。
|