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2003 年度 実績報告書

免疫補助刺激分子OX40-gp34を介するヘルパーT細胞のアポトーシス

研究課題

研究課題/領域番号 14599010
研究機関琉球大学

研究代表者

田中 勇悦  琉球大学, 医学部, 教授 (30163588)

キーワードOX40 / apoptosis / TNF-R / HIV-1 / CD4
研究概要

免疫共刺激分子機能をもつ腫瘍壊死因子(TNF)ファミリーとその受容体(TNFR)ファミリーの相互反応は、免疫応答の効果発現やその調節に不可欠な生理機能を担っている。TMファミリー関連分子群によるアポトーシスの誘導は、細胞性免疫による生体防御の一例である。TNF受容体ファミリー分子であるOX40は活性化T細胞に発現する分子であり、death領域を持たない分子であり、抗原提示細胞等に発現する特異的リガンドOX40Lと相互反応することによって、細胞の活性化、分化誘導や細胞接着などに重要な役割を持つことが明らかにされている。本研究では、OX40を強制発現させたACH-2細胞株(HIV-1が潜伏感染)がOX40Lを発現する細胞との混合培養により刺激を受けると大量にHIV-1を産生した後に細胞死に陥ること、同じ現象がACH-2細胞をTNFで刺激した場合でも起きることを出発点として始めたのであるが、これら両刺激を同時にACH-2/OX40細胞に入れるとHIV-1産生は起きず、予想に反して急激な細胞死が誘導されることを発見した。細胞死はアポトーシス阻害剤で緩慢になることからOX40とTNFを介するT細胞への同時刺激が相乗的にアポトーシスを誘導する場合もあることが初めて明らかにされた(論文作成中)。同じ現象はHIV-1が持続感染したMolt-4/IIIB細胞でも観察され、この場合、OX40を介する刺激のみでもかなり早期にアポトーシス誘導が観察された。ところが、OX40Lを発現させたACH-2やMolt/4細胞ではTNF存在下でもOX40発現細胞との混合培養によるアポトーシス促進は見られなかった。OX40Lを介するシグナルはTNFと相乗効果を示さないことが分かった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Matsumura Y, Hattori T, Tanaka Y, 他5名: "Expression of CD134 and CD134 ligand in lesional and nonlesional psoriatic skin"Arch.Dermatol.Res.. 294. 563-566 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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