本研究では、(1)国際共同研究の立案、(2)国際ワークショップの企画、を次のような計画で企画する。(1)国際共同研究の立案先端的PIVは、その測定情報の性質によって、高解像度PIV・高速度PIV・多次元PIV・マイクロPIVなどに分類される。また、PIVの信頼性は、システム全体としての信頼性を評価する必要があるが、個々の、基礎的なプロセス(可視化、シーディング、画像取得、画像解析など)に対する共通の信頼性評価も重要である。さらに、これらの評価データベースを構築することも重要である。本企画では、各分類及びプロセス毎に日本人研究者をコーディネータとして置き、コーディネータを中心とする専門国際研究チームを構成して、PIVの信頼性とその評価方法を検討するための国際共同研究を立案する。また、データベース構築のための企画調査を行う。(2)国際ワークシヨツプの企画2001年に独国ゲッチンゲンで開催された「PIVに関する国際会議」アドバイザリー委員会にて、PIV諸問題について集中検討するためのワークショップを2003年に日本主導で開催するとの方針が定められた。本企画の趣旨は、そのワークショップでの重要検討項目として先端的PIV評価方法を位置付け、上述した国際共同研究の成果を持ち寄って専門家による集中的議論を行う機会を設けることにある。先端的PIVの信頼性評価について国際的共通認識に達するために、各国の適任の研究者を選定し、ワークショップでの議論の運営を依頼する。また、議論運営をサポートするための資料の準備、情報交換手段の検討、データ整備とデータベース化について、どのような体制であたるかについて調査検討する。
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