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2003 年度 実績報告書

乳児発達指導員の「臨床の知」を活用した自閉症スペクトラム児の早期発見手続きの開発

研究課題

研究課題/領域番号 14651025
研究機関信州大学

研究代表者

野口 宗雄  信州大学, 教育学部, 教授 (80037043)

研究分担者 守 一雄  信州大学, 教育学部, 教授 (30157854)
川島 一夫  信州大学, 教育学部, 教授 (40135116)
天岩 静子  信州大学, 教育学部, 教授 (60060688)
上村 恵津子  信州大学, 教育学部, 助教授 (30334874)
小山 充道  信州大学, 教育学部, 教授 (20170409)
キーワード乳児発達指導員 / 自閉症スペクトラム児 / 早期発見手続き / 乳幼児健康診断記録 / 学校適応度 / 直感
研究概要

15年度は3つの研究目的のうち、(1)「早期発見手続きの開発」と(2)「フォローアップ調査」の2点について引き続き研究の準備を進めた。
(1)乳幼児健康診断時に活用できるような自閉症スペクトラム児の早期発見手続きの開発
乳幼児健診での発達相談担当者の多くは、6ヶ月、1歳半、3歳時の健診1度では診断が難しいものの、数回の健診での観察により自閉症スペクトラムの兆候を検知できると考えている。その多くは、対象児のちょっとした行動特徴からの判断であるが、それらを指標として言語化し、チェックリストとして、数量的な分析をすることは難しいという。そこで、こうしたベテラン発達相談員の「直感」をビデオ記録と照らし合わせ、詳細な聞き取り調査と多面的な行動チェックリストとの対応づけを通して、関連する行動特性を統計的にあぶり出すという方法を検討した。聞き取り調査のための項目とチェックリストの作成を行い、チェックリストの妥当性を調べる予備研究を行った。
(2)過去の乳幼児健康診断記録から抽出した「対象児」の現在の学校適応度についての多面的な測定調査
乳幼児健康診断記録は過去10年以上が残されているため、それらの中から「多動傾向」「呼びかけに反応しない」などの行動特徴を示した者を各年度ごとに100名程度抽出し、現在の学校適応度との関係を調べることとしたが、やや難航した。個人のプライバシーに関わる調査であるため、教育委員会との連携をもちつつ、必要に応じ保護者からの承諾を得るなどの配慮を行う必要があるが、関係機関との調整が難しく、対象児抽出のための基準作りを改訂するに留まった。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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