研究概要 |
【目的】 本年度は研究2年目に当たり、1)研究目的の(1)および(2)に当たる、Pervin, L.A.の多次元的定義を枠組みとした、調査研究資料の追加収集と分析。2)研究目的(3)に当たる、事例研究についてのカウンセラーとクライエントの特性から、臨床社会心理学的(背景理論、使用尺度など)から両者の関係を分析し、整理・体系化の糸口をつかむために、関連文献(学術論文)の検索と分析を行うことを目的とした。 【方法】 パーソナリティの多次元的分析のための追加資料は、(1)「人間性モデルに対するアンケート(2003年度版)」、(2)NEO-PI-R、(3)日本語版WHO QOL 26、(4)TCI(Temperament and Character Inventory)240、(5)新版TEG、および、(6)MBTI(MYERS-BRIGGS TYPE INDICATOR)で構成し、何回かに分けて実施し、結果はフィードバックした。関連する学術文献はDialogデータベースからキーワード検索を行った。具体的には、<meta-analysis & case study(年代制限なし)>、および、<meta-analysis(最近3年間)>で検索した。 【結果の概要】 1.パーソナリティの多次元的分析のための追加資料は、現在72人分のデータが集まっている。しかし、MBTIについて、検査実施者および、結果のフィードバックについて、研究目的利用についての合意調整に手間取り実施は2004年度にずれ込んだので、分析は中断している。 2.関連学術文献のデータベースからのキーワード検索の結果、(1)meta-analysis & case study(年代制限なし)で、43論文がヒットした。(2)meta-analysis(最近3年間)では、2414でヒット文献が多すぎたので、年代を区切って検索し直した。現在、原論文を逐次取りよせて、講読分析中である。 【最終年度の課題】 1.多次元的分析による人間性モデルの体系化、2.事例研究の整理体系化枠組みの作成。
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