研究課題/領域番号 |
14651058
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
前川 功一 広島大学, 経済学部, 教授 (20033748)
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研究分担者 |
岩田 光晴 広島大学, 高等教育研究開発センター, 助教授 (90346536)
長澤 武 広島大学, 高等教育研究開発センター, 教授 (30335690)
大膳 司 広島大学, 高等教育研究開発センター, 教授 (60188464)
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キーワード | 入試委員長 / 進路指導主事 / 意識調査 / 追跡調査 / 入試情報 / 入試方法 / AO入試 |
研究概要 |
この2年間で、(1)各高校の進路指導主事に対する大学入試に関する意識調査とインタビュー調査、(2)各大学の全学・学部入試委員長に対する大学入試に関する意識調査、および(3)H大学の平成14年と15年の入学者の追跡調査を行った。 (1)大学進学実績の自己評価については、高校の進路目標から大きくずれている高校は少ないが、高校の半数は目標を下回っていた。 大学進学指導に関する当面の課題として、80%以上の高校で量的な拡大を、95%以上の高校で質的な向上を課題としていた。なお、進学実績が上位の高校ほど、現状より大幅に質を向上させたいと回答していた。 大学入試情報入手源として使用頻度の多い順に、上位4つは「受験産業の入試情報誌」(77.3%)、「各大学の学生募集要項」(70.7%)、「各大学の入試説明会」(56.0%)、「インターネットやホームページ」(45.1%)であった。なお、属性別にみると、進学実績が上位の高校ほど、「各大学の入試説明会」から情報を入手している比率が高くなっていた。 (2)入試実績が学科の目標よりも下回っていると回答した学科は23.3%あり、私立大学や偏差値ランキングの低い学科でその傾向が強かった。 採用している入試方法は、「学力試験入試」はほとんど(99.5%)の学科で採用されており、続いて、「推薦入試」となっていた(74.8%)。「AO入試」は最も採用率が低かった(22.2%)。「学力試験入試」と「AO入試」は、偏差値ランキングの低い学科で採用率が高くなっていた。 (3)H大学の平成14年と15年の入学者の追跡調査を行った結果、入試方法による学内成績に有意な差があるとは言えなかった。しかし、大学生活に関する行動や意識に入試方法によって有意な違いが見られた。例えば、AO入試入学者は、他の入試方法での入学者に比べて、授業への出席率もよく、教員と積極的にコミュニケーションをしている、などである。
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