1、小学校における「縦割り班」活動を中心とした異年齢の仲間づくりの実践について、その活動原理や教育的な意義を文献研究によって原理的に基礎づけるとともに、「縦割り班」活動の取り組みに関する全国調査の結果を詳細に分析することで、全国の小学校の「縦割り班」の編成状況と活動内容に関する、地域別および学校規模別の傾向と特徴を明らかにした。 2、「縦割り班」活動の取り組みがどのようにして全国各地の小学校に普及していったのか、その経緯を明らかにした。さらに、現在、「縦割り班」活動がどのような条件のもとで実践されているのかについても解明した。 3、香川県下のいくつかの小学校の特色ある実践について、継続的な観察取材および担当教員へのインテンシヴな聞き取り調査を行うことで、「縦割り班」活動の実践の成果とともに、現在の厳しい条件下での教師たちの指導上の課題を明確にした。 4、上の2および3の成果の概要については、中国四国教育学会第56回大会(於、鳴門教育大学)において、「小学校における「縦割り班」活動と指導上の課題」のテーマのもとに口頭発表した。さらに、1〜3に関わる全体的な研究の成果については、最終的な研究成果報告書『小学校における「縦割り班」活動を中心とした異年齢の仲間づくりに関する研究』(全72頁)にまとめた。
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