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2002 年度 実績報告書

米国資料によるインド国民国家形成期(1940-60年)の研究:経済政策を中心に

研究課題

研究課題/領域番号 14651071
研究機関東京大学

研究代表者

中里 成章  東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (30114581)

キーワードインド / アメリカ / 経済政策 / ポンド負債 / 武器貸与法 / ブレトンウッズ会議
研究概要

本研究計画は、主として米国史料によって、独立インドの経済政策の形成において米国が果たした役割を明らかにすることを目的としている。具体的には、武器貸与法・ポンド負債・ブレトンウッズ会議・友好通商条約・経済援助等をめぐるインドと米国の交渉の経過を解明し、これらの交渉がインドの経済政策の形成に与えた影響について検討するのことを課題としている。
初年度に当たる本年度は、東京大学の東洋文化研究所及びアメリカ大平洋地域研究センター所蔵の図書とマイクロフィルムの調査を行った後、米国で2度の現地資料調査を実施した。2003年1月には、ミズーリ州インディペンデンス所在のトルーマン大統領図書館において、アチソン国務長官の「日録」(Diary)、グレディ初代駐印米国大使の回想録、ヘンダーソン第2代駐印米国大使のインタビュー記録等を閲覧した。また3月には、ニューヨーク州ハイドパークのルーズベルト大統領図書館及びワシントン近郊の米国国立公文書館を訪れ、モーゲンソー財務長官の「日録」、ホワイト補佐官の文書、財務省の海外関係ファイル、国務省のインド関係中央ファイル等を調査した。これらの原史料の調査の結果、ポンド負債返済交渉において米国が果たした役割、ブレトンウッズ会議におけるインド等のアジア諸国の発言に対する米英の対応、印米間の複雑な友好通商条約交渉の経過、経済援助計画等の問題について、これまでの研究では明らかにされていなかった新しい事実を発掘することができたと考える。なお、トルーマン図書館における調査の成果の一部は、近刊の論文「アメリカ技術使節団(1942年)について」に反映されている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 中里成章: "アメリカ技術使節団(1942年)について-第二次世界大戦期における印英米関係の一側面-"東洋文化研究所編『アジア学の将来像』. (予定). (2003)

  • [文献書誌] Nariaki Nakazato: "The Politics in a Partition Riot : Calcutta in August 1946"Tsugitaka Sato, ed. Symbiosis and Conflict in Muslim Societies : Historical and Comparative Perspectives (London : Rortledge). (予定). (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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