研究課題/領域番号 |
14651080
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
星野 勝利 岩手大学, 教育学部, 教授 (90003962)
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研究分担者 |
古川 努 岩手大学, 人文社会科学部, 助教授 (80322957)
開 龍美 岩手大学, 人文社会科学部, 助教授 (50181152)
齋藤 博次 岩手大学, 人文社会科学部, 教授 (90180801)
秋田 淳子 岩手大学, 人文社会科学部, 講師 (10251688)
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キーワード | エコクリティシズム / 環境文学 / 現代アメリカ文学 / 場所の感覚 / パストラリズム / ウィルダネス / 生態系管理 / ネイティヴ・アメリカン |
研究概要 |
現代アメリカ環境文学における「場所の感覚」とエコクリティシズムとの関係について、定期的に研究会を開催するとともに、言語人文学会第13回大会(2003年9月、於岩手大学)において個々の研究内容を発表した。また、星野は、アパラチアン・トレイル関連アメリカ現代文学に見られる「場所の感覚」についての分析を論文で発表した。齋藤は、エコクリティシズムが他のポストモダニズム文学批評とともに文学研究に与えた影響を考察し、さらにそれがキャノン改革を通して高等教育の在り方や社会の在り方に直接的・間接的にどのような変化をもたらしたのかを調べ、加えて、19世紀後半から20世紀前半にかけて急速に都市化したシカゴにおいて、シカゴ出身の作家の自然意識がどのように変容したのかを考察した。秋田は、昨年度のアメリカニューメキシコ州の現地視察により得た経験をもとにして、南西部独特の地形や風景が居住者に与える影響を考察し、特に、ニューメキシコ州出身のネイティヴ・アメリカン作家であるLeslie Marmon SilkoのStorytellerに収録された短編作品"Yellow Woman"の風景の表象を考察の対象とした。開は、「場所の感覚」の意味の解明という課題への取り組みとして昨年度は「風景の現象」の考察を進めたのを受けて、環境主義の根本性格を規定しているウィルダネスの概念の考察をさらに進め、特にエコセントリズムの中心的位置を占めるディープ・エコロジーに関わるウィルダネス論争について吟味した。また、古川は、アメリカの生態系管理について、特定部門(海洋政策等)をとりあげて、生態系アプローチの条件整備のための法改正および法に基づく委員会の生態系管理導入の提言等について検討し、特定部門の生態系管理の受容・変遷過程を検討することを通して「場所」としての生態系の具体的管理内容を確認し、同時に、生態系という「場所」のもつ意味について再検討を試みた。(789字)
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