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2003 年度 実績報告書

国立大学の独立行政法人化における大学の自治のあり方についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 14652005
研究機関熊本大学

研究代表者

山本 悦夫  熊本大学, 法学部, 教授 (70230539)

キーワード大学の自治 / 学問の自由 / 教授会 / 国立大学法人 / 独法化
研究概要

今年度は、先ず昨年度の研究の成果として、「大学改革と大学の自治--オーストリアの大学改革を中心に--」樋口陽一・上村貞美・戸波江二編『栗城壽夫先生古希記念・日独憲法学の創造力(上)』(信山社・2003年)所収、595〜619頁を発表した。本論文は、わが国と同様に、国立大学制度の改革を積極的行っているオーストリアの改革の在り方を述べると共に、それが憲法の保障する大学の自治や学問の自由との関係でどのように評価されるかを論じたものである。これによれば、ヨーロッパでは国際競争のための人材養成とグローバルなスタンダードのために、大学改革が行われている。当初の大学改革は正教授以外の大学運営への参加の要求を内容とするものであったが、現代の大学改革は「責任と自律」、「効率化」を実現しようとするものである。これにより、大学の教職員の勤務関係を従来の公務員法から大学との契約に基づく雇用関係に改めること、大学運営に学外者を積極的に参加させること等が行われることになった。これらは、大学教員の学問の自由や大学の自治との関係で問題となりうるのであって、わが国にも同様な議論を行う必要性が生じている。
次に、オーストリアと同様な状況にあるドイツにおける大学改革に関する文献の収集を行った。資料収集にあたっては、関連文献の購入とドイツの大学への調査訪問を行った。とりわけ、ベルリンのフンボルト大学での調査により、大学の自治の侵害の議論が明確になった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 樋口陽一, 上村貞美, 戸波江二編集代表: "栗城壽夫先生古希記念・日独憲法学の創造力 上巻"信山社. 755 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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