• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 実績報告書

ノイマン・モデルの非線形化

研究課題

研究課題/領域番号 14653003
研究機関京都産業大学

研究代表者

小田 秀典  京都産業大学, 経済学部, 教授 (40224240)

研究分担者 秋山 英三  筑波大学, 社会工学系, 講師 (40317300)
八杉 満利子  京都産業大学, 理学部, 教授 (90022277)
キーワード多部門モデル / 経済成長 / 構造変化 / 投入産出分析 / 計算機実験 / 遺伝アルゴリズム / 力学系 / 適応
研究概要

昨年度にできあがった1.「技術進歩をともないつつ不比例的に成長する経済の一般逆行列による表現」の細部のつめは終了したので、来年度には論文にまとめられるであろう。いっぽう2.「不比例的成長下での生産者、投資者、消費者の行動」の研究については、とくに投資者の行動についての理論化を進めている。
1.これは、各産業の技術計数と各財に対する消費需要の成長率がどのように変化する場合にも適用できる一般的なものである。典型的な例についての数学的分析と数値計算プログラムの作成を進めている。
2.不比例的成長経済で重要なことは、技術進歩→実質所得の増加→消費需要の不比例的拡大→生産の不比例的拡大をうまく達成することであるが、このためには生産者の需要予測が正確であり、そのための資金調達が可能でなければならない。
集計量としての貯蓄と投資の一致・不一致だけでなく、各産業ごとに必要な資金の配分をどう達成するかを、できるだけ簡明に明らかにするモデルを考えている。株式市場を不比例的成長のための資金調達の場と考え、そこでの資金調達を主に考えるモデルを構築中である。具体的には消費者を受動的エージェントとして、投資家と生産者が相互に情報と信用をやりとりする場として理論化を進めている。
ただし、現時点では1.の一般モデルでは複雑すぎるので、Pasinetti『構造変化と経済成長』の基本模型をもとに理論化と実験をおこなうことを考えている。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 八杉 満利子: "不連続関数の極限計算可能性-意義と問題点"科学基礎論研究. Vol.30,No.2. 13-18 (2003)

  • [文献書誌] M.Nakata: "An application of NDJ prop to the catch and throw mechanism"Proceedings of the 7^<th> and 8^<th> Asian Logic Conferences. 328-342 (2003)

  • [文献書誌] 秋山 英三: "5つのジレンマゲームにおける進化的現象"エージェント合同シンポジウム(JAWS 2003) Proceedings. 103-112 (2003)

  • [文献書誌] 秋山 英三: "力学系ゲームと社会的ジレンマ"日本建築学会第26回情報・システム・利用・技術シンポジウム論文集. 269-283 (2003)

  • [文献書誌] 秋山 英三: "被験者実験とゲーム理論"物性研究. Vol.80,No.5. 893-899 (2003)

  • [文献書誌] M.Yasugi: "Computability of a function with jumps-Effective uniformity and limiting recursion"Topology and its Applications. (発表予定).

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi