研究概要 |
並列モンテカルロシミュレーションのために、擬似乱数発生器を必要に応じて動的に生成する方法ダイナミック・クリエーターをCプログラムに実装し、ホームページで配布を開始した。実際に使った人の報告の検討を始めた。擬似乱数発生器の初期化において、繰り返し初期化をすると起こる問題点を発見し,その解決法を与えた。この結果については研究分担者西村が、国際ワークショップ「擬似乱数と超一様点集合」(モントリオール大)で招待講演を行った。論文は準備中である。 離散フーリエ変換に基づく擬似乱数の新しい評価法を開発し、それを用いて、従来Cで標準的に用いられてきた擬似乱数発生プログラムrandom()の問題点を明らかにした。具体的には、数枚のコインによるコイン投げギャンブルをシミュレーションしたとき、どんどんお金が儲かる最適手法を求めた。この結果は研究代表者か上記国際ワークショップにて招待講演として発表した。論文は、準備中である。連続フーリエ変換に関する同種の結果を論文にまとめ、松本・西村の共著で出版した。 擬似乱数を用いた、ノイズや改ざんに強い暗号化法の研究に着手した。
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