• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2002 年度 実績報告書

キャピラリプレートを用いた指向性弁別形トリガーカウンターの開発

研究課題

研究課題/領域番号 14654046
研究機関大阪大学

研究代表者

阪口 篤志  大阪大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (70205730)

研究分担者 味村 周平  大阪大学, 大学院・理学研究科, 助手 (10273575)
岸本 忠史  大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90134808)
キーワード粒子弁別 / キャピラリプレート / トリガーカウンター / チェレンコフ光 / 原子核実験 / 素粒子実験
研究概要

本研究では、指向性の強い高速荷電粒子と、指向性の弱い高速荷電粒子を弁別出来るトリガーカウンターの開発を試みている。これを実現するため、平行性が良く多数の微小な穴が多数開いたガラス板(キャピラリプレート)を用いる。高エネルギー光子によるハドロン生成事象(信号事象、指向性弱)と電子・陽電子対生成事象(バックグラウンド事象、指向性強)の弁別を具体的な応用例と考え、キャピラリプレートに要求される仕様を検討した。今年度は、この仕様にある程度合致するキャピラリプレート既製品が入手出来たので、それを用いて基礎的なデータを測定した。
指向性の違いにより粒子弁別を行う際に重要となる、キャピラリプレートに開いた多数の穴の直線性を評価すると伴に、キャピラリプレートに指向性の弱い高速荷電粒子が入射した際、キャピラリプレート本体のガラスをたたき、出て来るチェレンコフ光の量を、β線源と光電子増倍管を用いて調べた。
効率の良い指向性弁別が本当に実現されるかどうかの試験は、角度広がりの小さな高エネルギー光子ビームを用いる方法が最も良い。これに適合する光子ビームが得られる施設として、高輝度光科学研究センター(SPring-8)の放射光ビームラインに建設されたレーザー電子光実験施設(LEPS)使用の検討を行い、この施設での光子ビームの角度広がりを既存データの解析により評価した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] L.G.Bearden, A.Sakaguchi他: "Particle production in central Pb+Pb collisions at 158A GeV/c"Physical Review C. 66・4. 044907-1-044907-9 (2002)

  • [文献書誌] K.Fushimi, T.Kishimoto他: "Limits on Majoron emitting neutrinoless double-beta decay of ^<100>Mo"Physics Letters B. 531・3. 190-194 (2002)

  • [文献書誌] O.Hashimoto, S.Ajimura, T.Kishimoto他: "Proton Energy Spectra in the Nonmesonic Weak Decay of ^<12>_∧C and ^<28>_∧Si Hypernuclei"Physical Review Letters. 88・4. 042503-1-042503-4 (2002)

URL: 

公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi