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2002 年度 実績報告書

地形進化の非線形動力学的視点からの研究

研究課題

研究課題/領域番号 14654067
研究機関大阪府立大学

研究代表者

西森 拓  大阪府立大学, 工学研究科, 助教授 (50237749)

研究分担者 柳田 達雄  北海道大学, 電子科学研究所, 助手 (80242262)
小西 哲郎  名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (30211238)
水口 毅  大阪府立大学, 大学院・工学研究科, 講師 (80273431)
キーワード砂丘 / 河川 / パターン形成 / 非線形 / 動力学
研究概要

今年度は
1河川の流路形成、2砂丘の群としての運動、などの模型構成を主に行った。
その結果、河床の勾配、および水中の泥の拡散の容易さなどに依存して、河川の蛇行-網状の変化を再現する模型の作成に成功した。とくに、河床の平均勾配に関して、緩やかなものから急峻なものになるにつれて網状流路から蛇行流路に転移していくというshummの観測を定性的に再現した。
ただし、河床の勾配のみの変化では各形状が安定して得られず、これらは、「流路形成では複数の境界条件は相関を持っている」ことを意味し、この相関を現象と矛盾ない形で模型に自然に入れることが次年度への課題となった。
また、砂丘に関しては、従来扱われてきた孤立砂丘の研究では砂丘のサイズ分布などの問題に適当な答えを提出することが困難であるという事実に着目し考察を行った。具体的には、砂丘群を構成している(一見孤立しているように見える)個々の砂丘の間の砂の相互供給のダイナミクスを数値模型に導入し、砂丘群のサイズ分布の時間発展を調べた。その結果、一次元系では、初期条件に依存して、時間とともにサイズが均等化する場合と、その逆(不均一化)の過程が起こることを示した。これは、低次元の力学模型に置き換え、理論的な説明を加えた。さらに、より現実系に即した二次元模型も構成し、一次元と類似の結果を得つつある。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] H.Momiji, H.Nishimori, S.R.Bishop: "On Shape and migration speed of proto-dune"Earth Surface Processes and Landforms. 27. 1335-1338 (2002)

  • [文献書誌] 西森 拓, 神村 俊法, 楓 弘志: "砂丘群の衝突緩和合体模型"数理解析研究所講究録. 1305. 176-186 (2003)

  • [文献書誌] 柳田 達雄, 西森 拓, 小西 哲郎: "河川の形態とダイナミクスの関係"数理解析研究所講究録. 1305. 193-202 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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