研究概要 |
京都盆地内の15箇所と静岡・大井川流域・安部川流域の19箇所の観測井において、気候変動復元のための地下水鉛直分布測定を行った。測定の結果、地下水温鉛直分布は地下水流動の影響を強く受けており、下向き地下水流動の存在する地下水涵養域と、上向き流れのある地下水流出域で大きく異なった。 また、地下温度分布から気候変動を復元する際に重要な「地表面温度と気温との関係」を明らかにするために、1931年から1970年の40年間に地表面・土壌温度の測定が行なわれた地域のうち、地下水鉛直分布測定が密に行なわれている,大阪・.熊本・奈良・千葉・京都・静岡において、地温記録計を地表面と深度50cmの2深度に設置して,連続測定を開始した。 深層温度データと浅層地下水温データを組み合わせて気候変動復元解析を行うために、東京・大阪・名古屋・熊本・静岡・熊本において、深層温度と浅層温度の測定場所の対応付けと地域ごとの温度勾配の決定等を行った。
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