• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2002 年度 実績報告書

共鳴X線ラマン散乱の狭帯域化を利用した局所構造決定法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 14654100
研究機関東北大学

研究代表者

宇田川 康夫  東北大学, 多元物質科学研究所, 教授 (00004458)

キーワードX線ラマン / 狭帯域化 / 共鳴条件下 / 分光結晶 / 散乱スペクトル
研究概要

共鳴条件下でX線ラマン散乱スペクトルのバンド幅が自然幅より狭くなることを利用し、新しい選択的X線吸収分光法を開発することを本研究の目的とし、種々の遷移金属元素およびその化合物についてX線ラマン散乱スペクトルの狭帯域化の観測を行うとともにこの現象を利用した選択的局所構造決定法の応用を探る。
今年度は、Spring-8のR&D用ビームラインから供給される1eV程度のバンド幅のX線を、0.2eV程度まで単色化して励起光とするための分光器を製作した。この分光器は、掃引によって入射光と出射光の光路が変わらないよう2対、4対の分光結晶からなるものである。
この分光器を用いて、共鳴条件下でX線ラマン散乱のバンド幅が狭くなる現象は銅について観測されたが、それが普遍的に見られるものかどうか、Fe, Ni等他の元素についての調査を行った。
今後はこの現象を利用したvalance selective XAFS分光の可能性、応用性についても検討したい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Hisashi Hayashi, Yasuo Udagawa, W.A.Caliebe, C.-C.Kao: "Hidden electronic state of CuO revealed by resonant inelastic x-ray scattering"Phys. Rev. B66. 33105-33108 (2002)

URL: 

公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi