研究課題/領域番号 |
14654129
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
牛木 秀治 東京農工大学, 農学部, 教授 (40160238)
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研究分担者 |
中戸 晃之 東京農工大学, 農学部, 助教授 (10237315)
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キーワード | Ringing Gel / Gels / Phase Diagram / C14E5 / AOT / Structure Formation / Dynamic Light Scattering / X-ray Scattering Method |
研究概要 |
本申請の研究課題は、これまで定量化が不鮮明だったRinging Gelの評価法を構築することであり、そのことは、Ringing Gelの構造と形成と機能を考えることと同値である。以下の研究目的を遂行する。 (1)Paraffin+Ethyl Oleate+C14E4+AOT+Water系の相図を作製する。 (2)Ringing効果の定量法を確立する。(自作測定装置の作製) (3)Ringing Gelの構造の解明 (4)Ringing Gelの形成過程の解明 (5)Ringing Gelの機能の解明 本年度の研究計画は、以下であった。 (1)Paraffin+Ethyl Oleate+C14E4+AOT+Water系の相図の作成(牛木) 先ず、この5成分の相図を作成することが重要である。但し、成分数が多いので、膨大な実験的労力を押さえるために、自作の簡易型相図作成装置を作製する。この装置は、11本のヘマトクリット管にそれぞれの成分比をsetして、0.1K精度での温度変化の状態をCCDカメラで撮影し、そのPC画像解析を行い、相図を作成するものである。上記の簡易型相図作成装置を完成させ、相図作成を行った。 (2)Ringing効果の定量的な評価法の確立(牛木) 一端、打撃を加えた後の減衰振動を電気信号に変換する装置を開発する。この装置の開発によって、上述の相図におけるRinging Gel領域を特定することが可能になる。本装置の概観は完成し、現在、Ringingの源となる周波数の特定を行っている。 (3)Ringing Gelの構造解析(中戸) Ringing Gelの「結晶様構造」を、X線構造解析法及び動的光散乱法などを駆使し、解明する。これらの設備備品は現有装置のX線解析装置で行う。これらの測定は、X線レベルではなく、光散乱のレベルであることが解明しつつあり、新たな方法として、2次元及びチンダル型の光散乱装置を作製している。
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