• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2002 年度 実績報告書

液液界面のレーザー光温度変調イオン移動ボルタンメトリーの開発

研究課題

研究課題/領域番号 14654146
研究機関信州大学

研究代表者

樋上 照男  信州大学, 理学部, 助教授 (50143821)

キーワード液液界面 / イオン移動 / 温度変調ボルタンメトリー / レーザー
研究概要

水溶液には吸収されずニトロベンゼンだけに吸収される波長を持つレーザー光を水溶液側から照射すれば,光は界面のニトロベンゼン側だけで吸収され,吸収された光エネルギーは無放射過程を経て熱エネルギーに変換される。従って,この熱により界面およびその周辺だけの温度を上昇させることができる。
これを液液および液膜界面のイオン移動ボルタンメトリーに拡張するため、波長が325および442nmのHe-Cdレーザー(10および50mW,金門電気(株),IK5451R-E)からのレーザー光を光学断続器により断続光とし、これを四電極式ポテンショスタット(北斗電,HA010mM1A)によって分極したニトロベンゼン-水溶液界面に照射した。断続周波数に同期した界面の温度変調場によって誘起されるイオン移動に基づく電流をポテンショスタットによって検出し、これを断続周波数を参照信号としてロック・イン増幅器によって増幅した。温度変調場によるイオン移動誘起電流を電位の関数としてレコーダ上に記録し、液液界面温度変調ボルタンメトリーを閉発する。また、ポテンショスタットからの電流信号をデジタルオシロスコープで観察し、イオン移動が単に熱的、すなわち、エントロピー駆動だけによるものかどうかも検討したい。
現在、He-Cdレーザーを購入し、電解セルを作製、ポテンショスタット、関数発生器、ロック・イン増幅器など、電気化学的な装置を組み立て測定を開始した段階である。測定計としては、第4級アンモニウムイオンを選びアルキル基の炭素数に対して温度変調場がどのように影響するかを検討中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] T.Hinoue, K.Umemoto: "Time-Resolved Measurement in Laser Ablation Valtammetry"Chem. Lett.. 2002. 1202-1203 (2002)

  • [文献書誌] 樋上照男, 平山昭由, 中村潔, 梅本喜三郎: "レーザーアブレーションを利用した固体電極の表面電荷状態測定の可能性について"海洋化学研究. 15巻・1号. 25-35 (2002)

  • [文献書誌] H.Tatsuta, T.Nakamura, T.Hinoue: "Thermal Modulation Voltammetric Observation of Cyanide Ion in the Membrane Part of the Ion-Selective Electrode Based on the Polymer Modified with Cobalt Phthalocyanine in Acetonitrile"Anal. Sci.. 17. 991-994 (2001)

URL: 

公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi