研究概要 |
本年度は以下の研究を行った。 1)動物のアクアポリンに関する文献を研究した。水銀系の阻害剤がカーボニックアンヒドラーゼも阻害する可能性があることが明らかになった。したがって,2002年に公表したTerashima and Onoの論文の,水銀による光合成の阻害には,水銀によるカーボニックアンヒドラーゼの阻害の効果が含まれている可能性がある。細胞外から与えた場合に,細胞内に入らない阻害剤を検索した(寺島)。 2)光合成の研究に適した高等植物の葉から水性二層分配法により細胞膜を単離する方法を検討した(高木)。 3)オオムギの根の細胞膜に発現するアクアポリン(HvPIP2)を導入した形質転換イネの葉の細胞間隙から葉緑体までの二酸化炭素拡散コンダクタンスが大きくなった(半場)。この研究は,水分生理学の観点からアクアポリンを研究している岡山大学資源生物科学研究所の且原真木博士と協力して行った。
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