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2002 年度 実績報告書

腰椎骨梁構造における二足姿勢負荷の影響

研究課題

研究課題/領域番号 14654182
研究機関京都大学

研究代表者

中務 真人  京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (00227828)

研究分担者 石田 英実  京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (60027480)
荻原 直道  京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (70324605)
キーワード骨梁 / バイオメカニクス / 骨のリモデリング / ニホンザル / 二足性 / 脊柱
研究概要

猿まわしの調教の一環として二足起立および歩行の訓練を受けたニホンザルの腰椎を対象に、骨梁構造が通常のニホンザルと比べどのような特徴を示しているかを分析し、骨梁構造の可塑性、起立姿勢による負荷様式についての分析を行った。対象は10年近く、猿まわしの調教を受けた後、疾病のため急死したニホンザル2個体である。X線撮影により、これらの個体にはヒト的な腰椎の前腕が形成されていることは生前から知られていた。7つある腰椎について中央部矢状断面をpQCTにより50マイクロメーターの平面解像度で80枚連続断層撮影した。断面間隔も50マイクロメーターである。得られた画像データを三次元構築ソフトウェアAnalyzeを用いてPC上で立体構築した。また比較のため、通常のニホンザル10個体についても中位腰椎の矢状面の計測を行った。
観察の結果、bone volume fractionについては通常のニホンザルにおいて高い個体変異が認められた。二足訓練を受けた2個体のうち、一方は非常に高い値を示したが、他方は逆に標準よりも低い値を示した。このことから、海綿骨の量については二足起立・歩行による力学的負荷の影響があったとしても、ニホンザルにおいては遺伝的あるいはその他の要因による変異が大きいため、それを推定することは難しいと考えられる。しかし、骨梁の走行方向については頭側から尾側方向に収斂する傾向が観察された。また、腹側の緻密骨内骨膜に著しい骨質の集中が2個体とも認められた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Masato Nakatsukasa: "What did skeleton of earliest hominids look like? : Can we recognize them as bipeds?"Proceeding of International Workshop at Bogoria. 1. 9 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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