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2002 年度 実績報告書

磁場応答型機能性繊維による可変減衰機構の開発

研究課題

研究課題/領域番号 14655092
研究機関横浜国立大学

研究代表者

森下 信  横浜国立大学, 大学院・環境情報研究院, 教授 (80166404)

キーワード機能性繊維 / 磁場応答 / 中空糸 / 可変減衰機構 / オリフィス / 強磁性粒子
研究概要

本年度は,中空糸の内部に強磁性体粒子を封入して磁場に応答する機能性糸の試作を行った.さらに糸を2〜5mmの長さに揃えて切断し,これを化学繊維の布に植毛することを試みた.まず第1の結果として,外部から近づけた磁石に吸引される糸ができあがり,外部磁場に応答することが確認できた.繊維の太さは数ミクロン程度であり,化学繊維としては太い部類に属するが,機械的な応用を考えると極めて細い.製作上の問題は粒子の大きさのばらつきにあり,粒子径が大きいと中空糸が切断される危険性がある.これらは粒子径の大きなものを除去することで対応できた.化学繊維の布に植毛する過程では,一般的には静電気を利用することで同じ長さに切断した糸を垂直にたてて接着剤で固定するが,糸の比重が大きく布に対して垂直に植毛するのが困難であった.これに関しては専門メーカーの協力により毛足が2〜5mmの機能性布ができあがった段階である.今後の方針では,ビロード状の布を流路に対して垂直に貼り付け,油圧作動油の流量をどの程度の範囲で調整できるか実験的に確認する予定である.また,流量調節バルブとしての応用だけではなく,様々な応用分野を開拓する予定である.

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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