研究課題
研究は順調に進行している。本年度の研究実績は以下の通りである。(1)土壌物性値の同定地中の熱伝導を規定する土壌の各種物性値(空隙率、含水率、熱伝導率、水分伝導率等)の計測を行った。この結果は数値伝熱シミュレーションに組み込まれる。(2)地中と雨水浸透槽・貯留槽における熱水分移動速度の同定文献調査と実験により、地表面から土壌への雨水浸透速度ならびに地表面からの蒸発速度、雨水浸透槽から土壌への熱水分再放出の速度の同定を行った。(3)LESによる雨水貯留槽内の水温変化の数値シミュレーション手法の開発現在最も予測精度が高いと言われているLES(Large Eddy Simulation)を利用して雨水貯留槽内の水温の変化、槽壁における対流熱伝達率、温度成層形成メカニズムの検討を行った。(4)防災用水確保の観点からみた雨水貯留槽の配置計画火災時の防火用水確保や、洪水対策、地震災害時の用水確保の観点から見た雨水貯留槽の配置計画の資料収集を行い、都市域における雨水貯留槽・浸透槽の容量算定を行った。(5)高効率ヒートポンプの研究開発雨水貯留槽内水を熱源とした場合に、その熱を効率的に利用するための自然冷媒型高効率ヒートポンプの開発を行った。
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