研究概要 |
本年度は,インターネットにおける参加型デザイン・システムの改良,および,まだマルチメディアによる計画デザイン案の情報公開と合意の機能を附加するようにシステムの改良を行った。 本システムは,JAVA, WEBBISとVRMLなどの技術によって構築し,インターネット上における3次元空間のなかで公共空間の計画デザインの課題に対して,参加者が代替案の評価や選択を通して,文字,音声,仮想空間や掲示板などの方法によってデザイン案についての討議と合意を行うことができるものである。 平成15年12月〜平成16年2月末まで,本年度に開発したシステムを用いて,石川県金沢市における金沢市広坂通り景観整備計画を対象に実験を行った。本年度の実験は,一般市民と学生による実験を行い,参加型の計画デザイン・プロセスにおいて,参加者の意見の収集と整理,計画案の改善とそのフィードバックの段階に対応して行った。 なお,今年度の研究成果について,既に日本建築学会情報利用技術シンポジウム,国際会議CUPUMなどで,研究論文の発表を積極的に行った。関連成果は,システムの開発,住民参加の実験などの内容を含んでいる。来年度に,システムのさらなる改良により,新たな機能を追加し,実験を行う予定である。
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