磁性微粒子を用いて二次抗体を標識し、それを超高感度SQUID(superconducting Quantum Interference Device)磁気センサーを用いて、微量な抗原抗体反応を検出する方法を検討した。 今回、穴のあいたDirect couple型SQUIDを設計試作して使用した。この方法ではサンプルをSQUIDのpickup loop中に通過させるために感度が向上し、従来の方法より大きな信号が得られると期待できる。サンプル溶液中の超常磁性体を磁化させて一定方向に磁気モーメントを配向させる際に、温度を下げて磁気モーメントを凍結固定させることによってより大きな信号を得ることができるため、凍結法を試みた。その結果、従来の常温での計測にくらべて約1桁、高感度で微粒子サンプルを測定することができた。来年度は磁化装置の改善により、さらに高い感度を得る予定である。
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