研究課題/領域番号 |
14655354
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
瀬川 浩司 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (50216511)
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研究分担者 |
城田 秀明 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (00292780)
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キーワード | ポルフィリン / J会合体 / テトラフェニルポルフィリン / プロトン化 / 界面 / エキシトン / ナノ結晶 |
研究概要 |
メソ位にスルフォナートフェニル基をもつ水溶性性ポルフィリン(TSPP)は、強酸性条件下でプロトン化するとJ会合体を形成する。これに対し、われわれは、水溶性置換基を持たないさまざまな非水溶性ポルフィリン誘導体(TPP、TCNPP、TThPなど)でも、酸性水溶液/有機溶媒界面でプロトン化したのち自己組織化しJ会合体となることを見いだした。このJ会合体形成に関し、さまざまなポルフィリン誘導体を対象にJ会合体の形成を可能にする分子設計と合成を行い、得られたJ会合体の基本的物性を検討した。その結果、ポルフィリンJ会合体のエキシトンのエネルギーとポルフィリン分子の集合状態やミクロ階層構造との関係が明らかになった。特にメソ位置換基の電子供与性が変化すると、モノマーの分子軌道のエネルギーレベルや会合した後のポルフィリン環の横ずれ距離が変化し、エキシトンのエネルギーが変わることが明らかになった。また、これらのポルフィリンを構造化した材料には、エキシトンによる光子輸送などの新しい機能が期待されるので、その点についても検討した。また、気液界面でのポルフィリンJ会合体単分子膜の形成が可能であることを明らかにした。
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