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2003 年度 実績報告書

密度の異なる多層流体中での浮体の動揺に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14655373
研究機関九州大学

研究代表者

柏木 正  九州大学, 応用力学研究所, 教授 (00161026)

研究分担者 胡 長洪  九州大学, 応用力学研究所, 助教授 (20274532)
キーワード二層流体 / 内部波 / 付加質量・減衰力係数 / 波浪強制力 / 境界要素法 / グリーン関数 / 水槽実験
研究概要

今年度に行った研究をまとめると下記のとおりである。
1)二層流体中での浮体に働く流体力を計算するために,境界要素法(グリーン関数法)に基づく数値計算プログラムを完成させた。浮体が上層にあるだけの時は比較的簡単であったが,浮体が内部界面を貫通している時には,field point P=(x,y)とsource point Q=(ξ,η)の両方が浮体と内部界面の交点に非常に近い場合,グリーン関数の計算精度が悪いことが判明したので,半解析的な解決方法を開発した。その結果,流体力がすべての場合に問題なく計算でき,エネルギー関係式が高精度に満たされていることを確認した。
2)グリーンの公式を使って,浮体に働く流体力や浮体の動揺・散乱によって発生する波との間に成り立つべき関係式を解析的に導いた。それらがすべて数値計算値によって満足されていることを確認した。
3)2次元造波水槽を使い,上層をアイソゾール300(パラフィンオイル),下層を水として,二層流体中での浮体の上下方向強制動揺実験,造波機で発生させた入射波による波浪強制力計測試験を行った。付加質量,減衰力係数,波浪強制力の計測に加え,動揺によって発生する波の計測も行った。二層の厚さとして,浮体が上層だけにある場合,浮体が内部界面を貫通している場合の両方について実験を行った。計測値を数値計算結果と比較し,傾向的に良く一致していることを確かめた。
4)以上の成果を国際会議の論文としてまとめた。今後は二層流体中での浮体の動揺について数値計算,水槽実験の両方を行う予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 柏木 正, 長尾 毅, Igor Ten: "Radiation Problem of a Floating Body in a Two-Layer Fluid of Finite Depth"日本造船学会海洋工学シンポジウム. 297-304 (2003)

  • [文献書誌] Masashi Kashiwagi, Igor Ten: "Radiation and Diffraction Problems of a Floating Body in a Two-Layer Fluid of Finite Depth"Proc.of the 14th ISOPE Conference in Toulon (France). (投稿中). (2004)

  • [文献書誌] Masashi Kashiwagi, Igor Ten: "Hydrodynamic Forces on a Floating Body in a Two-Layer Fluid"九州大学応用力学研究所研究集会「移動境界および界面の流れ解析」. (印刷中). (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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