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2002 年度 実績報告書

ヨシの耐塩性機構:体内に過剰の塩を吸収しない機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 14656004
研究機関東京大学

研究代表者

高野 哲夫  東京大学, アジア生物資源環境研究センター, 助教授 (30183057)

研究分担者 飯山 賢治  東京大学, アジア生物資源環境研究センター, 教授 (60012077)
キーワードヨシ / 耐塩性 / カリウム / ナトリウム / トランスポーター / アポプラスト / カリウムトランスポター / イオン吸収
研究概要

(1)カリウムトランスポーターのクローニング
中国寧夏回族自治区塩地、同国河北省南皮、栃木県鬼怒川周辺で宇都宮大学野生植物科学研究センター・一前宣正教授が採集したヨシ計3系統を供試した。ヨシおよびイネ幼植物体を、カリウムを添加しない水耕液で栽培した後サンプリングし、Total RNAを抽出した。コムギのカリウムトランスポーターであるHKT1の塩基配列をもとにプライマーを設計し、Total RNAを鋳型としてRT-PCRにより増幅したcDNA断片をサブクローニングし、塩基配列を決定した。5'・3'RACE法でcDNAの末端配列を決定し、full lengthのcDNAを得た。また同様の方法により、ナトリウム・カリウムアンチポーターのクローニングを行い、部分的な配列を持つクローンを得た。今後5'・3'RACE法でcDNAの末端配列を決定し、full-lengthのcDNAを得る予定である。
(2)カリウムトランスポーターの酵母への導入と形質転換酵母におけるカリウム・ナトリウム吸収特性の解析
full-lengthのcDNAを、カリウムトランスポーター遺伝子欠失酵母に導入した。形質転換した酵母をいくつかの濃度のナトリウム、カリウムおよびカルシウム存在下で培養し、抽出液中のイオン(ナトリウム、カリウムおよびカルシウム)濃度を測定することにより各カリウムトランスポーターのイオン吸収速度を求め、さらにナトリウムとカリウムとの濃度比を調節した状態でのイオンの吸収速度を求めることにより、それぞれの吸収特性を測定する。ヨシのカリウムトランスポーター間の比較、ヨシ系統間の比較、ヨシとイネとの比較検討を行った。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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