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2002 年度 実績報告書

根粒菌と異種細菌間ではたらく新規な情報伝達物質の探索と機能解明

研究課題

研究課題/領域番号 14656028
研究機関九州大学

研究代表者

山川 武夫  九州大学, 大学院・農学研究院, 助教授 (20220238)

研究分担者 境 雅夫  九州大学, 大学院・農学研究院, 助手 (20225775)
キーワード植物根圏 / 土壌微生物 / アカラーゼ
研究概要

根圏から新に分離した6菌株の寒天分解細菌が持つ寒天分解酵素(アガラーゼ)に関する情報を得るために,酵素活性及び活性染色による分子量の推定を行った.アガラーゼは,agaroseを0.1%添加した基本液体培地(Basal Medium)またはTYM液体培地で各菌株を5〜7日間振量培養し,菌体を除いた培養上清からammonium sulfateでタンパクを沈殿させることによって抽出した,各菌株の粗抽出アガラーゼの酵素活性は,生成する還元糖の定量によって測定した.また,活性染色を用いたSDS-PAGEにより各アガラーゼの分子量を推定した.
各菌株のアガラーゼ活性(units mg^<-1> protein)はM-2b, O-3b, O-4c, St-4, SA-7及びRB5-Bでそれぞれ,1.06±0.03,0.73±0.02,1.10±0.02,0.51±0.03,2.06±0.02及び0.97±0.02であり,同様の操作で抽出したP.altanica JCM8845(1.03±0.01)と同程度であった.M-2b, O-3b, O-4c及びSt-4は複数のアガラーゼ活性を有するバンドを示し,推定される分子量は各々,75〜160kDaであった.また,SA-7及びRB5-Bではいずれも単独のバンド約70kDaが認められた.
以上の結果から,M-2b, O-3b, O-4c, St-4, SA-7は複数の菌体外アガラーゼを産生することが明らかとなり,RB5-Bは菌体内あるいは菌体表層にアガラーゼを有することが示唆された.そのアガラーゼは複数または単独で活性を示し,推定されるアガラーゼの分子量は70〜160kDaであった.

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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